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Jeep ラングラー/グラディエーター 108万台 火災リコール

Jeep ラングラー/グラディエーター 火災リコール(2021–2025年式)— 日本のオーナーと並行輸入車の対応

2021〜2025 年式の Jeep ラングラー/グラディエーターに乗っている方は、まず建物や他の車から離して屋外に駐車してください。2026 年 6 月 9 日、Stellantis(FCA US)がパワーステアリング系の配線から出火する恐れを理由に、これらの車両 約108万台をリコールしました(NHTSA campaign 26V363000)。厄介なのはエンジンを切って駐車している間でも出火し得る点です。US 現地の卸から仕入れて日本の Jeep/4WD オーナーへ越境販売している立場から、これが日本の車にどう関係するのか、並行輸入車のオーナーは何をすればいいのかまで整理します。

いま、やること
修理が済むまで、建物や他の車から離して屋外に駐車してください。エンジンを切っていても出火する恐れがあります。屋内車庫・カーポート・車が密集した場所は避けます。

リコールの中身

  • 対象:2021〜2025 年式 Jeep ラングラー/グラディエーター(ラングラー 4xe プラグインハイブリッドを含む)
  • 台数:1,076,999 台(米国 NHTSA 登録分)
  • リコール番号:NHTSA 26V363000(2026 年 6 月 9 日発表)
  • メーカー:FCA US(Stellantis)

不具合の場所は電動油圧パワーステアリングポンプの配線コネクタです。ここで接続不良が起きるとコネクタが過熱して溶け、近くの可燃物に着火する恐れがあります。この回路はイグニッションが「OFF」でも通電し得るため、駐車中・無人の状態でも火が出る可能性があります。NHTSA はこの不具合に起因するとみられる51 件の火災と 1 名の負傷を把握しています。「乗っていなければ安全」ではない、というのがこのリコールの怖いところです。

対象の内訳(ラングラー/グラディエーター)

今回のリコールは 2021〜2025 年式のラングラーとグラディエーターにまたがり、台数の大半はラングラーです。

リコール対象の内訳:ラングラー 787,887 台、グラディエーター 289,112 台、合計 1,076,999 台

NHTSA とは

NHTSA(米運輸省道路交通安全局 / National Highway Traffic Safety Administration)は、米国の自動車安全を所管する連邦機関です。リコールの調査・命令、安全基準の策定、VIN での対象照会などを担っていて、日本でいう国土交通省のリコール部門にあたる存在だと考えてください。今回の 26V363000 のような campaign number は、NHTSA がリコールごとに振る管理番号です。NHTSA.gov/recalls に VIN を入力すれば、この番号に自車が該当するかを確認できます。

日本仕様の車にも影響するのか

越境で一番よく聞かれるのがここです。US のリコールがそのまま日本の車に適用されるわけではありませんが、機構的に無縁とも言い切れません。次のように分けて考えてください。

  • 車体はグローバル共通:ラングラー JL/グラディエーター JT は基本的に世界共通設計で、日本仕様も同じ車台・同じ系統の電動油圧パワステを積んでいます。原因部品(ポンプ配線コネクタ)が US 仕様と共通であれば、該当年式の日本仕様車も理屈上は同じリスクを抱え得ます。
  • ただしリコールの発動は国ごと:正式なリコール(対象車台番号の確定・無償修理)は各国の制度で動きます。日本は国土交通省への届出ベースで、US の NHTSA リコールとは別枠です。US で番号が出たからといって、日本の登録車が自動的に対象になるわけではありません。
  • 日本側の届出は執筆時点で未確認:この記事を書いている時点で、日本(国土交通省 / Stellantis ジャパン)側の対応するリコール届出は確認できていません。同じ機構であれば後から国内でも案内が出る可能性はありますが、断定はできません。

日本国内で正規購入されたオーナーの現実的な確認先は、(1) Stellantis ジャパンの正規ディーラーに自車の年式で対象になる動きがあるか問い合わせる、(2) 国土交通省のリコール・改善対策情報で自車の型式に該当する届出が出ていないか確認する(車台番号での個別判定はメーカー窓口/正規ディーラーへ)、の 2 つです。心配な場合は、国内の案内が出るまで念のため屋外駐車にしておくと安心です。

並行輸入(US 仕様)車の対応手順

US から個人並行、または業者経由で入れた US 仕様車は、US のリコール制度をそのまま利用できます。手順は次のとおりです。

  1. VIN(車体番号)を用意する:ダッシュ手前・運転席ドア開口部のラベル・書類のいずれかで 17 桁の VIN を確認します。
  2. 対象かどうかを VIN で照会するNHTSA.gov/recalls に VIN を入力します(照会は 2026 年 6 月 11 日から可能)。recalls.mopar.com でも VIN 照会できます。メーカー窓口は FCA US カスタマーサービス:800-853-1403。オーナー通知レターは 2026 年 7 月 9 日から発送されています。
  3. 対象なら修理先を確保する:修理は本来ディーラーでの部品交換が無償です。日本では、Stellantis ジャパン網の正規ディーラーがこの US リコールの無償修理を受けてくれるかを先に確認してください。並行輸入車は正規保証・リコール対応の扱いがインポーター/ディーラーごとに分かれるため、持ち込みの可否と部品手配の可否を必ず事前に問い合わせます。
  4. 正規で難しい場合:US パーツ・US 車に強い整備工場に相談し、部品(パワステポンプ/配線コネクタ)の供給と交換作業を段取りします。火災に直結する箇所ですので、素人判断の応急処置や配線の暫定的な手当てで済ませないでください
  5. 修理が済むまで:建物・他の車から離して屋外に駐車します。屋内車庫・カーポート・車が密集した場所は避けてください。
VIN の確認場所:フロントガラス下・ダッシュ手前/運転席ドアの開口部ラベル/車検証・登録書類。VIN は英数字 17 桁

カスタムしている車は関係あるか

今回の原因は純正のパワステポンプ配線で、アフターパーツのサスペンション・ライト・バンパー・レスキュー装備が引き金ではありません。ノーマルでもフルビルドでも、年式が該当すれば対象です。ただし、補助ヒューズブロック・ウインチ・追加灯火などでエンジンルームの配線をご自身で足している場合は、この機会に後付け配線の発熱・擦れ・腐食もあわせて点検しておくと安心です。純正の不具合とは別に、後付け配線の作り込みは火災リスクに直結します。

よくある質問(FAQ)

Q. 自分の Jeep が対象かどう調べますか?
VIN を NHTSA.gov/recallsrecalls.mopar.com に入力してください。US 車ならこれで確定します。

Q. 日本で買った Jeep も対象ですか?
これは US のリコールです。日本仕様の正式な対象は国土交通省 / Stellantis ジャパンの届出しだいで、執筆時点では未確認です。正規ディーラーに問い合わせるのが早いです。

Q. 修理費はかかりますか?
対象であれば無償です。ディーラーが該当部品を点検・交換します。

Q. 直るまで運転してもいいですか?
運転そのものを止める指示は出ていません。当面の指示は「建物や他の車から離して屋外に駐車する」ことです。気になる場合は不要不急の運転を控え、駐車場所に気をつけてください。

Q. ラングラー 4xe(PHEV)も対象ですか?
含まれます。2021〜2025 年式のラングラー/グラディエーターが範囲で、4xe も入ります。

Q. いつ修理できますか?
交換部品(remedy)が用意でき次第、FCA から改めて通知が来ます。オーナー通知レターは 2026 年 7 月 9 日から発送されています。

Q. カスタムしていると対象外になりますか?
なりません。原因は純正の配線で、年式が該当すれば対象です。

ARK からひとこと

私たちは US 現地から仕入れた 4WD パーツを日本の Jeep/トラックオーナーへお届けしている立場なので、100 万台を超える火災リコールは自分たちのお客様の問題そのものです。まずは年式と VIN を確認し、リコール対応と駐車場所を優先してください。日本側の対応が判明したら、本記事を更新します。Jeep が万全になって、サス・ライト・プロテクション・レスキューのアップグレードを考えるときは、そのとき私たちが力になります。適合や在庫は気軽にお問い合わせください。

本記事は執筆時点で確認できたリコール情報にもとづく一般的な案内です。対象かどうかは必ず VIN でご確認いただき、届いた正規のリコール通知の指示に従ってください。日本国内での対応可否は正規ディーラーにご確認ください。
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